私たちができること

PDMSの成形

導入メリット
(1)マイクロ成形精度向上  
(2)マイクロ成形部品の大量生産
(3)納期短縮
PDMSを用いた、マイクロ流路やマイクロアレイの試作から量産まで対応可能。

私たちの特長

① PDMSの特長

PDMSは石英ガラスに匹敵する透明度を持ち、自家蛍光性が低い為、蛍光反応を利用して分析する用途の基板として有用です。又、材料が液状で粘度が低い為金型への転写性が良く、鏡面出しやサブミクロン~ミクロンオーダーの微細加工対応が可能となります。さらに生体への適合性が高いという特徴を活かすことでDNA・生菌・細胞・タンパク質の分析、培養への応用に期待が出来ると考えています。(耐溶剤用途としてフッ素ゴムもバリエーションに加えております)

私たちの特長

② マイクロ流路の大量生産

マイクロ流路のようなマイクロオーダーの微細加工製品の多くは、フォトリソグラフィー技術を用いたシリコン型に透明PDMS材料をキャスティングして生産されています。この工法は製品肉厚のコントロールが難しく、また大量生産には不向きです。当社では高透明PDMSによるインジェクション成形品をご提供致します。

当社の工法は金型が必要な為初期費用が発生しますが、大量生産によって製品コストを大幅に低減致します。製品の大きさにもよりますが、1型で10個取り程度として、月産10万個の生産が可能です。

PDMSを用いた、マイクロ流路やマイクロアレイの試作から量産まで対応可能。

私たちの特長

③ 公差±2μmの生産とインジェクション成形で生産するため形状のバリエーションが豊富

精密成形技術と特殊金型技術によって、マイクロオーダーの微細加工品をキャビ間のバラツキ無く生産出来ます。流路の寸法や形状によって異なりますが(制約は多くあります)、幅・高さが50μm以下の溝であれば断面寸法のそれぞれを公差±2μmで成形可能です。また、挿入口付き形状など様々な要求にお応え致します。

金型で生産するメリットは送液口を作る等、形状の対応バリエーションが豊富となります。

私たちの特長

④ レーザー顕微鏡を用いた検証が可能

成形した製品の微細加工部の検証は、通常の顕微鏡では加工部が小さ過ぎて確認出来ません。微細加工部の立体的かつ正確な寸法を確認する為にレーザー顕微鏡を活用しております。これにより製品の状態を正確に観察することが可能となり、そこから金型の状態を把握し、製品の安定化を図っています。

流路断面測定データ
微細加工部分の検査にはレーザー顕微鏡を使用しています。

私たちの特長

⑤ マイクロ流路デバイスを利用するメリット

1. 試薬反応でDNAや細胞等の分析や判定を行う際、マイクロ流路を応用すると試薬量が削減出来又、流路やウェルを微細化し集積することで同時に複数のデータ取得が可能となり、それらが価格的合理性を高めることに繋がります。

2. 流路幅の2乗に反比例して反応速度が短縮されるという理論があり、診断・分析時間の大幅短縮が可能となります。(例えば流路幅1mmで1000秒かかっている ⇒ 流路幅0.1mmの場合、10秒で反応)

3. 小型化されることにより試薬等がパッケージングされ易くなり、カセットの様な小梱包単位での簡単な販売が可能となります。⇒トレンドであるディスポーザブル化を検討する際に有利に働き、さらに作業性向上にも貢献出来ると考えております。

4. ディスポーザブル化は量産効果を生み、大幅なコストダウンを可能にします。この方向は、ディスポーザブル化をさらに促進して行き、ウィルス関連、血液疾病等、バイオハザード問題の解決に向けた技術の発展を促していくものと期待しています。

5. 他にディスポーザブルチップは、遺伝子解析技術を用いた病原体判定用途のPoCT(ポイントオブケア)や、食品の安全性評価、CTC(血中循環腫瘍細胞)検出の為の機器への応用が考えられます。


生体適合性評価1 弊社PDMS上でのRT-PCR

生体適合性評価1 弊社PDMS上でのRT-PCR

テスト協力:東京大学生産技術研究所2部 藤井研究室様

弊社PDMSを含む反応容器内にて、RT反応・PCR反応共に成功

生体適合性評価2 弊社PDMS上での細胞培養

生体適合性評価2 弊社PDMS上での細胞培養

テスト協力:東京大学生産技術研究所2部 藤井研究室様

弊社PDMS上にて、iPS細胞の胚様体が心筋へと分化