01型設計・製作
マイクロ流路を流し込むための金型を設計・製作します。製作するマイクロ流路チップ(デバイス)の個数に応じて試作型、もしくは量産を踏まえた金型を作製するか検討します。
マイクロ流路チップ(デバイス)は、微細なチャネルや構造が組み込まれた小型のデバイスです。流体を制御、分析、操作するためのデバイスで、微小な液体サンプルや試薬を効率的に扱うことができます。
試料の消費量の削減、解析時間の短縮、高い精度と再現性があり、バイオテクノロジー、医療検査、環境モニタリング、化学合成など、さまざまな分野で利用されています。
マイクロ流路を流し込むための金型を設計・製作します。製作するマイクロ流路チップ(デバイス)の個数に応じて試作型、もしくは量産を踏まえた金型を作製するか検討します。
製作した金型を使ってマイクロ流路チップ(デバイス)を作製します。一般的には作製した型に低粘度のPDMSを流し込み、時間経過で凝固するのを待って成形します。また、使用に必要な2次加工を行います。
検査、動作確認を行い、梱包して出荷します。弊社ではクリーンブース内で徹底した品質管理の元、クレームゼロを目指しています。
マイクロ流路チップ(デバイス)の成形にはPDMSを使用することが多いですが、その中でも、弊社では高強度で粘度が高いPDMSを使用し、トランスファー成形を行っています。
弊社使用の高粘度PDMSと一般PDMSの性能比較 | ||
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高粘度PDMS | 一般PDMS | |
混合後粘度 | 18.0 Pas | 3.5 Pas |
硬さ(Shore A) | 70 | 43 |
換算ヤング率 | 5.8 MPa | 1.9 MPa |
引張強さ | 11.0 MPa | 6.7 MPa |
引裂き強さ | 10 kN/m | 3 kN/m |
大気圧下でのキャスティング成形 | 困難 | 可能 |
成形装置による型成形 | 容易 | 困難 |
外力による流路の変形 | 微小 | 大 |
経時の形状寸法変化 | 微小 | 大 |
色素等の吸着 | 微小 | 大 |
マイクロ流路チップ(デバイス)に関するカスタムデザインや開発など、新規の案件についても積極的に取り組んでいますので、お気軽にご相談ください。
SD開発センターは、営業拠点(東京本社)の他に、静岡県伊豆の国市に製造拠点があります。静岡工場では、4つのクリーンブースを持ち、マイクロ流路チップ(デバイス)の開発・製作・2次加工を行っています。