マイクロ流路チップ(デバイス)とは、微細なチャネルや構造が組み込まれた小型のデバイスで流体を制御し、分析するもので、微小な液体サンプルや試薬を効率的に試験するためのデバイスです。試料の消費量の削減、解析時間の短縮、高い精度と再現性、そしてコンパクトなデザインであることもあり、バイオテクノロジー、医療検査、環境モニタリング、化学合成など、さまざまな分野で利用されています。
シリコン、ガラス、ポリマーなどのさまざまな素材で製造されていますが、研究室内でも気軽に成形できるPDMSが主な材料です。材料によってその製造技術には、微細加工、ソフトリソグラフィー、3Dプリントなどがあります。
マイクロ流路デバイスの構造例
各素材の特性
石英 | PDMS | シクロオレフィンポリマー(COP) | |
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量産性 | × | 〇 | 〇 |
コスト | × | 〇 | 〇 |
形状自由度 | × | ◎ | 〇 |
耐久性 | ◎ | 〇 | 〇 |
品質(製品安定度) | ◎ | 〇 | 〇 |
光学特性 | ◎ | 〇 | 〇 |
よく使われる用途 | μTAS | 生細胞 | 創薬 |
フコク物産では通常のPDMSの低い耐久性や品質の問題を解決する為、高粘度PDMSを使用し、トランスファー成形でマイクロ流路チップ(デバイス)の作製をしております。
マイクロ流路チップ(デバイス)事例
素材 | 高透明PDMS |
サイズ | 50×45×t1 流路深さ500μm |
素材 | 高透明PDMS |
サイズ | 4インチ 流路深さ50μm |
素材 | ポリカーボネート |
サイズ | 90×30×t1 流路深さ600μm |