キャスティング

一般にPDMSと称される低粘度液状シリコーンゴム材料は、大気圧下での流し込み(注型)が可能なので、適当な素材の凸型を用意すればマイクロ流路を容易に試作出来る。この流し込みの注型作業をキャスティングという。高価な成形機や真空注型機は不要だが、計量攪拌後の脱泡、注型後の脱泡に手間がかかるため、量産には不適切な成形方法となる。また、低粘度PDMSは硬化後強度や寸法安定性が低い為、微細流路を高精度に製作する場合は不向きとなる。

この加工方法でよく製作される製品

  • 金属製の自動車部品(エンジンブロック、シリンダーヘッド、トランスミッションケースなど)
  • アクセサリーやジュエリー(ネックレス、指輪、イヤリングなど)
  • 工業製品に使用される金属製コンポーネント(バルブ、ポンプ、バイクフレームなど)